北海道大学・北方生物圏フィールド科学センター・耕地圏ステーション

全国公開・北大北方圏耕地圏ステーション体験プログラム

2021年開講プログラム詳細
大学牧場・農場で家畜飼養の多様性を学ぶ
& 大学博物館で地域先住民族の
伝統的文化の多様性を学ぶ
プログラムの目的
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーションを構成する生物生産研究農場、静内研究牧場、植物園・博物館はそれぞれ異なる教育・研究の共同利用施設として活動しています。しかし、この三施設を行き来することで、それぞれの施設と関係しつつも大学農・牧場とは異なる特徴を持つ馬、肉牛、乳牛などを飼養する牧場や、米、野菜農家の様子を見学することができます。多様な施設のあり方を学ぶことで「大学の施設として」の農場・牧場の役割をより深く学ぶことができます。
この教育プログラムの一つの目的は、静内研究牧場に宿泊して大学牧場の存在意義を学ぶとともに、多様な家畜飼養のあり方における大学農・牧場の役割を考察します。


静内研究牧場が設置されている新ひだか町は、歴史的にみれば北海道の先住民族であるアイヌ民族の東西集団が接触していた場所です。また、1669年の和人に対する蜂起の指導者であったシャクシャインが拠点としていた地域でも あり、アイヌ文化の基礎知識を学ぶ上でふさわしい地域の一つです。新ひだか町から、植物園・博物館の設置されている札幌までの間には、平取(二風谷)や千歳、少し足を延ばせば白老など、アイヌ民族にとって主要な地域が存在しています。そして、その途次には多数のアイヌ語由来の地名を確認することができるでしょう。
この教育プログラムの二つ目の目的は、アイヌ文化の歴史的、地域的多様性を見学し、その研究の基盤としての資料を所蔵する大学博物館の役割について考察します。
まもなく創基150周年を迎える北海道大学は、教育・研究の最先端の場であると同時に、北海道における畜牧や農業、文化研究の蓄積が豊富に残されています。このような特色を持つ耕地圏ステーションの施設を学びの場として、北海道の現在と将来を考え、引率してゆく人財を育てることがこのプログラムの目的となっています。


開講日程・開講場所

2021年9月21日(火)~24日(金)
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション
静内研究牧場(新ひだか町静内御園111)
生物生産研究農場(札幌市北区北11条西10丁目)
植物園・博物館(札幌市中央区北3条西8丁目)
北海道大学重要文化財第二農場(札幌市北区北18条西6丁目)
(見学施設)
新ひだか町アイヌ民俗資料館(新ひだか町静内真歌7-1)
平取町立二風谷アイヌ文化博物館(平取町二風谷55)
21日:生物生産研究農場集合 静内研究牧場へ
21日~23日:静内研究牧場(宿泊)
23日:新ひだか町、平取町のアイヌ文化施設見学後、生物生産研究農場で一旦解散(宿泊は各自)
24日:重要文化財第二農場集合、見学後、生物生産研究農場、植物園・博物館
募集対象
全国の大学生・大学院生(23日に札幌で宿泊ができること)
【定 員】
8 名(希望者多数の場合は抽選、宿泊施設の都合により男女比調整を行います)
【参加費用】
8,000円(札幌~新ひだか間交通費、食費[21日昼・夕、22日朝・昼・夕、23日朝・昼]、施設見学費).
集合場所までの交通費、23日の宿泊及びその他の食費は自己負担
【申込期間】
2021年7月12日(月)~8月10日(火)



問い合わせ先
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 生物生産研究農場
担当:星野洋一郎(教授)
Mail:agroecosystem@fsc.hokudai.ac.jp
募集期間は終了しました。(2021/08/11)


